一種類の回転シリンダーしかなく、運転条件がただひとつしかないのであれば、正しいサイフォン装置の選択は単純です。しかしながら、そのような条件は存在しません。従って、きめ細やかな点に留意して、最も効果的で信頼性の高いサイフォン装置にしなければなりません。マシンの速度、蒸気圧力、ドレンの負荷、ブロースルー蒸気、その他の運転条件が、全て、サイフォンの選定に影響します。
| サイフォンの種類 | 型式 | 回転速度 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 150mpm以下 | 150-299mpm | 300-749mpm | 750-1200mpm | 1200mpm以上 | ||
| 30RPM以下 | 30-59RPM | 60-159RPM | 160-250RPM | 250RPM以上 | ||
| カンチレバーサイフォン | 固定式 | | | |||
| パイプ受け式サイフォン | 固定式 | | ||||
| ピボットボディサイフォンエルボ | 固定式 | | | |||
| 45°ロッキングエルボ | 固定式 | |||||
| スプリングロックサイフォンエルボ | 固定式 | | ||||
| ベント式サイフォン | 固定式 | | | | ||
| ロータリーサイフォン | 回転式 | | | | | |
| ロータリースクープサイフォン | 回転式 | | | |||
ステーショナリーサイフォンは、固定されており、シリンダーと共に回転しません。回転しないので遠心力に影響されることがなく、必要とされる運転差圧が回転速度に応じて大きくなることはありません。
ステーショナリーサイフォンは、低速、中速、高速に対応出来ます。
ロータリーサイフォンは、シリンダーの内部に固定され、シリンダーと共に回転します。ロータリーサイフォンが回転するシリンダーと共に動くので、シリンダーシェルに近い位置に設置することが出来ます。それにより、シリンダー内部のドレン量を少なく出来ます。
ロータリーサイフォンは低速、中速、高速に対応出来ます。